お迎え付き夜間保育施設を始めた理由

私は、はまっ子ふれあいスクールでスタッフをしていました。

はまっ子ふれあいスクールでは、お迎えに来る人がいれば夜6時までいる事ができます。
しかしその時間までにお迎えに来られない場合は、集団下校の時刻で下校しなければなりません。しかも集団下校の時刻は日没に合わせているため、冬の時期は4時にお迎えという事もあります。
お迎えに間に合わない親御さんの中には、鍵を持たせて子どもを家に帰らせる事になります。

小学1年生のある女の子は、首から鍵をぶらさげながら、いつもの様に楽しく遊んでいましたが、下校時刻が近づくとさみしげな表情になり、ひとり、誰もいないおうちに帰っていきます。

ひとりで帰る子どももさみしいけれど、
そうしなければならない親御さんも不安だろうな。。

でもこれは、決まりだし、私にはどうする事もできない。。

そんな場面に多く遭遇してきました。

また近所のご家庭が、子どもの放課後の居場所を確保するために、夜7時まで放課後の居場所がある小学校に越境入学したという話を聞いて、「自分は何もできなかった。」という悲しい想いをした事もあります。

「何かあったらいつでも言ってね。」と伝えていたけれど、そのご家庭からしたら「申し訳ない。」という想いだったからかもしれません。
ご近所の親しい人ではなく、ボランティアでもなく事業としてきちんと受け入れ態勢を整えておけば、そのご家庭はもっと気軽に頼ってくれたかもしれません。

そんな想いから、小学校や保育園の後のお迎えに間に合わないご家庭のため、子ども達のために、自分のおうちの様にくつろげる所で、親御さんが帰るまでの時間を一緒に過ごせる居場所を作ろうと思い、立ち上げたのがKADOYAおうち保育園®です。

私がKADOYAおうち保育園®を立ち上げた事で、一人でも笑顔のご家庭が増える事が今の私の喜びです。

staff